大勢の人が詰め掛け、開業を祝った「ハピリン」のオープニング式典=28日午前10時、福井市中央1丁目

 福井県福井市のJR福井駅西口再開発ビル「ハピリン」が28日、オープンした。基本構想の策定から14年。「にぎわい交流拠点」をコンセプトに、中心市街地活性化の役割を担う。福井国体、北陸新幹線福井開業を控え、“県都の顔”として、おもてなし拠点としても期待されている。

 屋根付き広場「ハピテラス」で午前9時40分からオープニング式典が開かれた。東村新一福井市長や、ビル建設主体の駅西口中央地区市街地再開発組合の角原馨理事長らが出席。市内の園児約500人も招待され、新たなランドマークの誕生を祝った。

 東村市長は「ハピリンからさまざまな情報を発信し、人が集まり中心市街地や県ににぎわいが生まれることを願います」とあいさつ。同10時に、東村市長らがくす玉を割ると1階正面入り口が開かれ、オープンを待っていた市民がハピリン内へと入っていった。

 ハピリンは地上21階、地下2階建てで、高さは県内で一番高い91メートル。総事業費約137億円。1、2階は商業フロアで、飲食店を中心に20テナントが並ぶ。県産品を販売する市観光物産館「福福館(ふくぶくかん)」もある。

 3階は能楽堂を備えた多目的ホール「ハピリンホール」、4階が市総合ボランティアセンター。5階はドームシアターがある市自然史博物館分館「セーレンプラネット」になっている。7階以上はマンションで、全88戸が完売している。

 ハピリンを巡っては、商業施設「生活創庫福井店」の閉店を受け2002年、県や市などが駅西口中央地区の開発基本構想を策定。構想にあったホテル誘致やNHK福井放送局の移転案が白紙となるなど、紆余曲折をたどった。再構築の末、市は11年に現計画を示した。ハピリンは13年9月に着工し、16年3月に完成した。

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