西川一誠知事に本屋大賞の受賞を報告する宮下奈都さん=26日、福井県庁

 「2016年本屋大賞」を受賞した福井市在住の小説家、宮下奈都さん(49)が26日、福井県庁を訪れ、西川一誠知事に受賞を報告した。宮下さんは、県民の穏やかな人柄が平和な暮らしにつながり執筆活動ができるとした上で「福井で普通に暮らしながら書いていくことが私の仕事」と話した。

 宮下さんは「皆さまから応援していただき心強い。福井で書いてきて良かった」と話し、受賞した本「羊と鋼の森」(文芸春秋)を西川知事に手渡した。西川知事は「次の作品が大事。福井を拠点に、福井を舞台にした作品を書き続けてほしい」と激励した。

 集まった報道陣を前に緊張した面持ちの宮下さん。「書くことと話すことは違いますね。書くと、どんどん(言葉が)出てくるのに」と笑いを誘った。「賞を励みに今後も自分の好きなものを信じて書いていきたい」と話した。

 次回作として「朗らかな家族」を題材に執筆していたが、現在は中断しているという。宮下さんは「新しいものを書きたいという気持ちが生まれた。それが自分の中で固まったら再開する」と意欲をみせた。

 宮下さんは27日には福井市役所を訪れ、東村新一市長に報告する。

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