福井市が提案した北陸新幹線の福井駅張り出し案(円内)の模型。右上はえちぜん鉄道福井駅

 北陸新幹線福井駅の利便性を確保するため東村新一福井市長は25日、駅の一部を東側に張り出して造るよう与党建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会に提案した。現計画で同駅は一つのホームの両側に上下線が走る1面2線(島式ホーム)で幅が狭いため、拡張によって広い通路や待合室の空間を確保できるとしている。

 新幹線福井駅の幅は約20メートルしかなく、島式ホームは北陸新幹線では福井駅のみ。このため、駅高架下に駅務室や待合室を造ると、ホームに向かう通路が狭くなるという。駅舎を東側に張り出す形にすると、拡張したスペースに駅務室などを収容でき、広い通路が確保できる。張り出し部分は、えちぜん鉄道福井駅に合わせ幅約17メートルで、長さは南北に最大80メートルを想定している。

 さらに▽在来線との中2階での乗り換えは段差をなくして接続▽1ホームで上下線同時到着などで混雑するため、ホームには3カ所の階段(開口部)を設ける▽転落を防ぐホームドアを設置する際にはホーム幅が広くなるよう特例措置を—の3点を要望している。衆院議員会館で開かれた与党PT検討委で模型を使って説明し提案した。

 検討委では福井県敦賀市の渕上隆信市長も、敦賀駅の利便性向上への意見を述べた。新幹線駅と現駅舎のホーム間の距離が約200メートル離れるため、「動く歩道」で結ぶことなどを要望。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は「在来線部分は難しいが、新たに造る連絡通路では前向きに検討したい」と答えたという。

 会合には福井県から委員長の山本拓衆院議員、委員長補佐の滝波宏文参院議員、委員の助田重義衆院議員が出席。山本氏は終了後「両市の要望は機構にも検討してもらい、さらに来月議論したい」と述べた。

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