田んぼの近くまで苗を運ぶ参加者=福井県越前市

 福井県越前市白山地区で無農薬無化学肥料の米作りを体験する「越前にコウノトリ呼び戻す田んぼファンクラブ」の今年の活動が23日、スタートした。参加者は活動の舞台となる田んぼを見学し、スイカの苗植えも体験。子どもたちは、生き物との触れ合いや土の感触を楽しんだ。

 8年目で、同市白山・坂口地区の住民らでつくる「水辺と生き物を守る農家と市民の会(水辺の会)」が主催し、福井新聞社が共催。「コウノトリ呼び戻す農法推進協議会」も協力している。

 同市都辺町のしらやまいこい館で結団式があり、申し込みをした68人のうち50人が出席した。水辺の会の夏梅敏明会長、奈良俊幸市長らのあいさつに続き、同市出身のシンガー・ソングライターせりかなさんが自作の曲「コウノトリ」を披露した。

 参加者が田んぼに移動すると、近くで待っていたのは1羽のコウノトリ。先月下旬から周辺に滞在しており、思わぬ対面に大喜びだった。

 田んぼの見学では、コウノトリ呼び戻す農法部会の稲葉洋会長が、苗作りの方法を説明した。子どもたちは田んぼや水路でカエルやオタマジャクシを見つけ、大人たちは環境の豊かさを実感していた。

 今年は初の試みとして、いこい館近くの畑でスイカ作りに挑戦する。小学生らが中心となり、苗を植えた。粘土質の土に苦戦しながらもアーチ状の支柱を立て、ビニールをかぶせる作業も行った。

 祖母、母と4人で初めて参加した福井市の鶴谷百恵さん(8)、菜々恵さん(6)姉妹は「いろんな生き物に出合えてよかった。畑の土がねちょねちょしていて楽しかった」と目を輝かせていた。

 5月28日に田植え、6月下旬に草取りを行う。稲刈りは9月中下旬の予定。

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