発砲事件があった正木組事務所(茶色の建物)前を警戒する警察官=22日、福井県敦賀市本町1丁目

 指定暴力団正木組(福井県敦賀市本町1丁目)を狙った発砲事件から23日で2カ月。事務所前の通りでは依然、福井県警が厳重な警戒態勢を敷く。道をふさぐようにバリケードが設けられるなど物々しい雰囲気。地元住民からは「抗争はいつまで続くのか」と早期の収束を望む声が上がっている。

 正木組での発砲事件以降、県内で表だった衝突は確認されていないが、福井県警は抗争拡大や近隣住民への被害を防ぐため、敦賀市や福井市の暴力団の関係先を24時間体制で警戒している。

 正木組の近隣の敦賀南小、気比中は、発生直後ほどではなくなったものの気を抜けない状態。敦賀南小の重神俊文校長は「情報収集し各機関、地域の人たちと連携して児童の安全を守りたい」と気を引き締める。登校時は教員ら3人が、校門や付近の道路に立ち児童を迎えている。近所の飲食店経営者(64)は「抗争が終わるまでは安心できない。早く収拾してほしい」と不安げに話した。

 3月初め、指定暴力団山口組からの神戸山口組分裂に伴う各地の衝突を、警視庁が「対立抗争」状態と認定。4月15日には神戸山口組とともに、傘下に入った正木組も指定暴力団に指定された。福井県警組織犯罪対策課の中堀晴史次席は「指定に伴い、不当な要求行為への中止命令や再発防止命令が出せる。取り締まりを強化していく」と、暴力団の弱体化を目指す。

 福井県警によると3月末現在で県内の暴力団は5組織。正木組以外は山口組に属する。構成員・準構成員は計約300人で、山口組が約240人、神戸山口組が約60人とみられる(県外組織の県内在住者含む)。

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