「ライブシーンが見どころです」と語る宮藤官九郎監督=福井新聞社

 映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」が6月25日に全国公開される。宮藤官九郎監督が福井新聞社を訪れ「地獄が舞台のコメディー。ロックを取り入れ、こんなに振り切れている映画はないと自負している。自信作です」と新作の魅力を語った。

 「TOO YOUNG—」は演劇、映画、テレビドラマなどジャンルを股に掛け、日本のエンタメ界を引っ張る宮藤監督の4作目。「死ぬのが怖くなくなる映画を作ろう」(宮藤監督)と仏教における「地獄」を舞台にした。

 主人公は不慮の事故で17歳にして命を失った高校生・大助(神木隆之介さん)。地獄でロックバンド「地獄図(ヘルズ)」率いる赤鬼キラーK(長瀬智也さん)と出会い、地獄の仕組みを学びながら、恋心を寄せる同級生と会うために現世へ戻ろうと大奮闘する。尾野真千子さん、桐谷健太さん、古田新太さんら豪華キャストが脇を固める。

 「人間というものは死ぬことで終わるわけではない、というのがこの映画の死生観」と宮藤監督。「ジミヘン(ジミ・ヘンドリクス)やカート・コバーン、マイケル・ジャクソン、忌野清志郎さん…。みんな死んじゃったけど、地獄で活動しているんじゃないかと思えば、死ぬのもちょっと怖くなくなるかなと思いました」

 見どころの一つはライブシーン。「見た人は『すごくかっこいいね』と言ってくれるので、ライブ場面は映画というより映像として楽しんでもらいたい」「Charさんとよっちゃん(野村義男さん)のギター対決シーンは、実際に現場で音を出してそのまま使っている」という。

 作り込まれた地獄のセットと鬼のリアルなメークも注目だ。迫り来る地獄の責め苦の数々が、笑いの責め苦となって見る人に襲い掛かる。「深く考えずに見ても面白いし、テーマに気が付かなくても楽しめるように作ったつもり。僕も死んだら地獄に行くのかなあと思っています」

 県内では福井市のテアトルサンク、鯖江市の鯖江アレックスシネマで上映する。

関連記事
あわせて読みたい