「くまモン」ラベルの熊本県産イチゴなどが並ぶスーパー=21日、福井市のハニー食市場北の庄店

 熊本地震の発生は全国シェアの高い熊本県産のイチゴやスイカ、メロンの出荷時期と重なったが、福井県内の青果市場には現時点で大きな影響は出ていない。県内スーパーでは21日、熊本県のPRキャラクター「くまモン」ラベルのイチゴなどが店頭に並び、「自分なりに被災地を支援したい」と、主婦らが買って支えようとする動きも見られた。

 県内の青果市場にとって、4〜6月は熊本県をはじめとする九州産が大きなウエートを占める。スイカやイチゴは震度7の被害を受けた益城町(ましきまち)の特産でもあり、影響が懸念されたが、青果卸売業の福井青果(福井市大和田1丁目)の堀江治夫専務は「入荷は順調で、供給不足になっている品目はない。地震で九州内の消費が落ち込んでいる分、現時点では全国に出回りやすくなっている」と説明する。福井市中央卸売市場ではこの日、熊本県から運ばれた多くの野菜や果物を仲卸業者が箱積みしていた。

 福井青果によると、被害に遭った農地は熊本県全体でみると限られた割合にとどまり、無事だった選果場を各JAが融通して使用しているという。高速道路の寸断などで通常2日の運送日数が3、4日に延びているものの、価格や品質の影響もほとんどないという。

 食品スーパー「ハニー食市場北の庄店」(同市中央1丁目)の果物売り場は、熊本県産のイチゴやスイカ、メロン、デコポン、はっさくがずらり。「くまモン」ラベルのイチゴを買った市内の主婦(67)は「熊本には友達もいて、個人的にできる支援はやっていきたい。活断層がある福井県にとっても地震は人ごとじゃない。いつ助けられる側になるか分からない」と被災地に思いを巡らせていた。

 フルーツのウメダ福井駅前店(同市中央1丁目)では地震発生後、市内の夫婦から「熊本のデコポンをメーンにして贈り物にしたい」と果物詰め合わせの注文を受けた。梅田敬男社長は「どうにか被災地の助けになりたい気持ちはみんな持っている。店としても目の前のことに取り組んで、結果的に熊本に貢献できればいい」と話していた。

関連記事
あわせて読みたい