長年福井県の高校ラグビー界の発展に貢献し、今年三月に定年退職した若狭東高前校長の阿部登記造さん(60)=小浜市水取一丁目=と同校ラグビー部前監督の高橋博さん(61)=同市山手三丁目=をたたえ、教え子らが企画したOB戦が二十二日、同校で開かれた。阿部さんは試合のレフェリーを務め、現役時代さながらにグラウンドを疾走。かつての教え子たちの粋な計らいに感激していた。

 阿部さんは1968年に若狭東校の前身の若狭農林高に赴任。翌年から16年間ラグビー部監督を務め、80年の第六十回全国大会で同校をベスト16に導いた。阿部さんと日体大ラグビー部で同級生だった高橋さんは、後を継いで84年から18年間監督を務め、花園に14回出場するなど強豪校の名を確固たるものにした。

 グラウンドには阿部さんの教え子のトヨタ自動車ラグビー部監督、朽木英次さん(44)らOB約50人と現役部員が集結。朽木さんの指導講習やOBと現役の交流試合などを経て、阿部さんがレフェリーを務めるOB対OBの試合が開かれた。

 試合時間は20分間ながら、交代自由とあって選手のスタミナは十分。スピーディーな試合展開にもかかわらず、阿部さんは選手に負けない走りでボールを追い掛けていた。高橋さんも白熱した試合に熱くなり、懸命に声援を送っていた。

 試合後は小浜市内のホテルで祝賀会が開かれ、第60回大会の2回戦で、大接戦を繰り広げた対石巻工業(宮城県代表)戦のビデオを上映。現役時代の思い出話に花が咲いた。

 阿部さんは「足が動くか心配だったが何とかごまかせた。かつての教え子といい汗をかけてうれしい」と語り、高橋さんは「こんなに多くの教え子が集まってくれるとは夢にも思わなかった。長く教員を続けてきて本当に良かった」と喜んでいた。

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