サンドーム福井で今年開かれるコンサート

 体操の聖地からコンサートの聖地へ—。サンドーム福井で人気アーティストの公演が増えている。施設の構造や立地の良さが挙げられ、今年もアイドルグループ「嵐」に続いて豪華な顔ぶれの公演が控える。

 ▽公演のA・RA・SHI

 今年、嵐以降の公演は「Perfume」(5月28、29日)、「AAA」(7月15、16)、「ドリームズ・カム・トゥルー」(10月8、9日)など。いずれも全国ツアーの一環で、北陸3県ではサンドームが唯一の開催地だ。

 サンドームを管理する福井県産業会館によると、コンサート使用は2005年度までは年間1、2件だけだったが、徐々に増加し2008年度に10件に到達。昨年度は過去最多の14件に上った。

 ▽評価はトリプルA

 観客からも評判がいい。AAAなどのファンで全国各地のアリーナを巡っている高間光平さん(28)=福井県坂井市=は「ステージと客席との距離が近く、アーティストを間近に感じることができる。どこからでも見やすく、席に外れがない」と好印象を抱く。インターネットの来場者の感想も、「ベース音が響いて音響が抜群」「良い意味で狭い。座席は他会場に比べ広め」と高評価が多い。お目当てのアーティストの全国各地の公演を追いかけるファンの“遠征先”として人気を集めているようだ。

 サンドームでコンサート開催の経験があるイベント運営会社も「全国の有名会場もたいていは長方形で平らな客席。可動式の立体的な客席があるドーム型のアリーナは全国的にも珍しい」と特長を挙げる。駐車場が広い上、駅から歩いて行ける距離も魅力だという。大阪、名古屋から近いメリットもある。

 ▽決戦は公演日

 地元の飲食店は“コンサート特需”を歓迎する。JR鯖江駅とサンドームを結ぶ通り沿いにあるお好み焼き店の片山美智子さん(46)は「1996年のSMAP公演時は、普段の5倍の売り上げ。母親と2人で対応したが、さばききれなかった」と振り返る。特にジャニーズのグループの公演時は客層が若く、嵐公演では、晴れれば道沿いの駐車場にテントを設置し、若者に人気で効率的に提供できるカレーライスを販売する。

 同駅の駅前ビルの喫茶店店主の山本芳夫さん(66)も「来るアーティストにもよるが」と前置きした上で「電車待ちや、応援のために着替える客で大混雑になる」とうれしい悲鳴を上げる。臨時アルバイトの手配や営業時間の延長などの準備のため、サンドームの公演日程やアーティストの人気度をチェックするようになったという。普段聞くのは専らジャズだが「おかげで若者の好きな音楽に詳しくなった」と苦笑い。「このにぎわいを地域の活性につなげられれば」と力を込めた。

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