昨年7月の福井県鯖江市議選をめぐり公選法違反などの疑いで書類送検され不起訴(起訴猶予)となった福野葵市議(27)について、福井検察審査会が職権で福井地検の処分を不当と議決したことが19日分かった。議決は13日付。

 審査会へ申し立てたのは前市議の高田義紀氏(48)と妻(44)。審査会は2人に申立権がないと判断し同日付で却下したが、職権により不起訴不当を議決した。議決を受け福井地検は再捜査することになる。

 議決では、福野氏が自身のブログで「起訴猶予は(検察の報道機関に対する)非公式コメントにすぎない」などと主張したことに対し「反省の態度が見られない」と指摘。「市議会で辞職勧告決議案が可決される事態に至っていることからも、福野氏が犯行を否認したまま不起訴処分とされたことが、選挙の公正さへの信頼を損ねた」などとして不起訴を不当とした。

 福野氏は議決に対して「2月15日から鯖江市に住んでいるという主張を変える気はない」とコメントした。福井地検の相馬博之次席検事は「検察審査会から指摘された事項を踏まえ、適切に対応したい」としている。

 福野氏は同市への転入前に転入届を出し、期日前投票した疑いがあるとして市選管が告発。昨年12月に公職選挙法違反などの疑いで書類送検された。福井地検は、居住を始めたのは同4月2日で、転入届が出された同3月27日から居住実態のない期間が短いなどとして、1月12日に起訴猶予とした。

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