福井市の先遣隊が撮影した熊本市内の様子。安全な水を求め、多くの人が給水車に並んでいた=16日、同市内(福井市危機管理室提供)

 「赤ちゃんを抱えた母親がミルク用の安全な水を求めていた」「車の中で寒さをしのぐ被災者がガソリン不足に困っている」−。福井市からの救援物資を熊本市に送り届け、16日に帰福したニホンパッケージ(本社福井市)のトラック運転手、小嶋潤也さん(39)は「大動脈の国道3号ですら、あちこちに陥没や亀裂があり運転に気を使った」と熊本市内の状況を語った。

 公園の駐車場や空き地は、被災者たちの乗用車でほぼ満車。ガソリンスタンド前には車の長い列ができ、ラジオからは何度もガソリン不足を伝えるニュースが聞こえたという。道中はトラックの中で何度も余震を感じ、窓の外を見ると信号や電信柱が激しく揺れていた。

 救援物資の受け入れ場所の県民総合運動公園で物資を配ると、すぐに大勢の被災者が集まった。渋滞中に隣り合った車の窓を開けて「遠いところからありがとう」と話しかけてきた男性もいた。小嶋さんは「少しでも力になれてよかった」と疲れを感じさせない口調で語った。

 小嶋さんは毛布や非常食、飲料水などを積んだ10トントラックで15日午後8時ごろ出発。九州自動車道の植木インターチェンジ(熊本市)を経由し、16日午前9時ごろに到着した。

 また、15日午前に先遣隊として派遣された福井市職員2人は、16日未明に熊本市内のホテルで震度6強の揺れに遭い「恐ろしくて建物の中にはいられない」と、熊本市役所近くの屋外で多くの被災者と一緒に夜を明かしたという。

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