JR福井駅開業と同時にオープンした高架下のショッピングセンター(SC)プリズム福井が、初年度の年間売り上げ目標を達成した。伸び悩んでいた食品スーパーが昨秋以降盛り返したほか、今年二月にリニューアルオープンした福井西武との相乗効果も貢献。プリズム福井は「駅周辺に人が戻ってきている。福井西武と(プリズム福井を)結ぶ通りに人の流れができつつある」と話している。

 「同じパイの奪い合いではなく、プリズム福井も福井西武もともに伸びたと思う」。プリズム福井を運営する金沢ターミナル開発の宮下哲夫福井支店長は、福井西武のリニューアル以降を振り返る。

 一日平均三百四十—五十台だったプリズム福井駐車場の利用台数は西武リニューアル以降、約七百台に倍増。買い物客数も一日平均約八千三百人から約九千三百人に増えた。地場産の食品類を充実したスーパーの売り上げが伸びたこともあり、三月中旬には当初の年間売り上げ目標二十四億円をクリアした。

 出店している海産物販売「越前田村屋プリズム福井店」の谷澤健司店長は、「開店当時に大勢いた物見客はいなくなったが、実際に買い物する人の数は減っていない」と話す。「季節商品を扱っているため、もう一年見ないとはっきりとしたことはいえない」としながらも、集客力は安定しているとみている。

 福井西武はリニューアル後の三月、売り上げが前年同月比15%増と大きく伸びた。昨年度一年間を通しても「前年割れに歯止めがかかった年。4、5%の売り上げの押し上げがあった」という。また、電車通りに面した新館北口からの入店者数が三月、前年同月比で3%弱増加した。JR福井駅方面から福井西武に向かう人の流れが増えたことが、わずかながら数字に表れたともいえ、「プリズムとの相乗効果は現在もある」としている。

 ただ、地元商業者は「電車通りの人は増えたが、にぎわいが放射線状に広がったとはいえない」と指摘し、商店街との連携も課題。宮下支店長は「プリズムだけでは人は呼べない。駅周辺全体が青空の下にある一つのSCだという意識を持って連携していきたい」と話している。

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