安保関連法廃止へ決意を新たにしたピースふくいの結成大会=10日夜、福井市の県国際交流会館

 安全保障関連法の廃止を目指す民進、共産、社民各党と市民団体、個人でつくる「ピースふくい」は10日夜、福井市の福井県国際交流会館で結成大会を開き、夏の参院選で自公両党を過半数割れに追い込む決意を新たにした。政策協定を結んでいる福井選挙区の野党統一候補、横山龍寛氏を間接的に支援する。

 「戦争する国づくり反対! 福井総がかりアクション」など県内30団体が名を連ね、大会には約160人が参加した。

 準備会の宮下正一代表が組織立ち上げの経緯を紹介した後、辻一憲事務局長が規約案や人事案などを説明した。共同代表には柳本秀男さん(元県教組委員長)、花澤和實さん(元連合福井会長)、直江義子さん(元県労働相談員)、ヤング有希子さん(安保関連法に反対するママの会福井)の4人が選出された。しかし、出席者から選考過程が不透明との指摘が相次ぎ、一時紛糾する場面もあった。

 共同代表はそれぞれ「市民の力で、安倍政権を打倒しよう」などとあいさつした。横山氏も登壇し「皆さんとともに、安保関連法廃止の思いを実現したい」と語った。風船形のくす玉を割るセレモニーで門出を祝った。

 ピースふくいは▽安保関連法廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回▽安倍政権の打倒▽立憲主義の回復—の3点を目的に活動する。21日のJR福井駅東口での活動を皮切りに、県内各地で街頭演説や集会、ポスター掲示、ビラ配布で支持を広げる。

 ■くすぶる警戒感

 ピースふくいの共同代表の人選に反発が相次いだのは、4人中3人が民進党系の労働組合OBだったためだ。市民団体には運動を盛り上げてきた自負があり、労組や政党に主導権を握られたくないとの警戒感がくすぶっている。

 「昨夏から安保関連法反対の主導的立場を担ってきたのは私たちだ」。人事案に対する質疑で、口火を切ったのは「戦争する国づくり反対! 福井総がかりアクション」の屋敷紘美代表。「市民運動と自公の戦いという位置付けもしなければいけない」とけん制した。この後も「今度の代表者委員会で決めればいいのでは」との意見が相次いだ。

 これに対して柳本秀男共同代表は「ぜひとも私の人事は否決してほしい」と皮肉った上で、「あまり左がかりの方は好きではない」と言い放ち、会場には一時、険悪なムードが漂った。事務局は火消しに追われ、代表の追加を今後検討することで決着した。

 当初、代表人事は5日の準備会会合で内定する予定だったが、準備会の宮下正一代表に一任する形で結論を先延ばしにしていた。野党統一候補の擁立主体である連合福井が共産党との積極的共闘を拒み、政党色を薄める形でピースふくいを立ち上げた経緯があるだけに、組織の顔を誰にするかが難題になっていた。

 「初回くらいはシャンシャンでいくと思ったんだけど」。参加者の一人は、多難な船出にため息を漏らした。

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