京都天王寺案

 北陸新幹線の敦賀以西ルートを議論する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会は11日、衆院議員会館で会合を開き、大阪までのルートや関西国際空港までのアクセスについて有識者2人から意見を聞いた。内閣官房参与で京都大大学院の藤井聡教授は、京都—大阪間について「沿線開発効果が大きい、奈良寄りの南周りルートが望ましい」との見解を示した。

 藤井教授と大阪産業大の波床正敏教授は、京都から大阪に延びるルートについて現在の東海道新幹線京都—新大阪ルートの北側を通る「北周り(箕面)」より「南周り」の方が沿線開発効果が大きいと指摘。大阪、京都、奈良にまたがる学研都市などに駅を造ることを提言した。

 また藤井教授は大阪と鳥取を結ぶ計画の山陰新幹線に関し北陸新幹線の小浜—京都間の一部を供用させることについても言及。その上で「10年以内に整備新幹線を完了させた方がいい」とし、敦賀—大阪間は10年後の2026年完成を目指すべきだと指摘した。将来的には、北陸新幹線を関空と結ぶことを念頭に整備することも求めた。

 会合後、委員長の西田昌司参院議員は「非常に有意義な提言をいただいた。京都—大阪間が東海道新幹線と似通ったルートだと沿線開発効果がまったくない。公費投入の意味も考えたい」と話した。有識者の人選は西田委員長が行った。

 今月中に西田委員長が中間取りまとめ案を用意し、各委員に諮る。その後国土交通省にルート調査を発注する。

 敦賀以西ルートをめぐっては、これまでの議論で▽京都駅を通る小浜・京都ルート▽小浜と舞鶴を経由して京都駅を通る舞鶴ルート▽米原ルート—の3案に絞り込んでいる。大阪での結節点は新大阪か天王寺で議論が続いている。

 会合には福井県から滝波宏文参院議員が事務局長として出席した。

関連記事
あわせて読みたい