福井県人で初めて世界七大陸の最高峰を制覇した登山家斎藤鐘吉さん(51)=福井市=の写真展「熱く山を語る」(福井新聞社後援)が十日、同市春山一丁目のカフェさくら通りで始まった。過酷なアタックの様子や美しい山々の姿をとらえた写真が並んでいる。二十八日まで。

 斎藤さんは一九九七年三月のキリマンジャロ(アフリカ)を皮切りに、エベレスト(アジア)ビンソンマシーフ(南極)コジアスコ(豪州)マッキンリー(北米)エリブルース(欧州)を次々に踏破、今年二月にアコンカグア(南米)の登頂に成功し、七大陸最高峰を制覇した。

 斎藤さんや登山仲間が七峰で撮影した約千枚の写真の中から三十五点を厳選。山々の全景や珍しい高山植物、現地住民の姿など見応えのある写真が並び、各山の石も展示している。

 「究極の寒さで凍傷に悩まされた」(斎藤さん)と振り返るビンソンマシーフの一枚は、吹雪の中のアタックや雪中に作った仮設トイレなど、過酷な登山時の様子が臨場感たっぷりに写されている。

 マッキンリーはピンク、オレンジ、黄金色と変化する夕日の雪景が美しく、アコンカグア山頂付近の夜明けは遠くに望む朝日が神々しい。いずれも平地では見ることのできない絶景ばかりで、斎藤さんは「山を愛する人をはじめ大勢の人に、高い山の自然や美しい景色を感じてもらいたい」と話している。

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