イベントでファンを背に、小泉徳宏監督(左)、川崎文義名人(右)らと記念撮影する真剣佑さん=2日、福井県あわら市の金津本陣にぎわい広場

 競技かるたに情熱を注ぐ高校生の青春を描いた上映中の実写映画「ちはやふる」。福井県出身という設定の「綿谷新(あらた)」を演じる真剣佑(まっけんゆう)さん(19)は1年前、役作りのために福井県あわら市内で2週間一人暮らしした。2日にイベントのために小泉徳宏監督と来県し、福井新聞社の取材に応じた真剣佑さんは「身も心も福井人の新に染まりたかった。福井に来ると懐かしく、帰ってきたなという気持ちになる」と“第二の古里”への愛着を口にした。

 米国育ちの真剣佑さんにあわらで課せられたのは、かるたと福井弁の習得という2大ミッション。「ワクワクした。役と向き合い、自信をもって演じたかったから」。役に対する前向きな姿勢とストイックさは、小泉監督をも驚かせた。

 「新を演じるなら当たり前」と、百人一首の札と決まり字を来県前に1カ月半かけて完璧に覚えた。素性を明かさず福井渚会(県かるた協会)に通い、毎日3時間会員と対戦。「手だけじゃなく、体ごとスピンして取る感じ」の福井伝統の取り、攻めがるたを体得すると、元クイーンの山崎みゆき県かるた協会長から左下段の札を奪ってみせた。

 生活で心掛けたのは「毎日福井のニュースを聞き、外に出て地元の方と交わる」こと。「福井に友達もできたので、一緒に東尋坊に行ったり、ドライブしたり」。福井生活を満喫し、10日ほどたったころ「突然つかめたんですよ」。福井弁が自然と口をつくようになっていた。

 「ものの見事に新になって福井から帰ってきた」と絶賛した小泉監督に「ちはやふるの新が僕を役者としてのスタートラインに立たせてくれた」と感謝した真剣佑さん。

 「今でも福井弁は抜けていない」と流ちょうに映画のセリフを繰り出し、昼は新の好物のソースカツ丼と羽二重餅をぺろり。身も心も福井に染まれた? 「それは映画館で確かめて。『ちはやふる』見にいこっさ」

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