ハピリンの集客効果をどう引き込むか。西口の勝負が始まる=3月31日、福井市中央1丁目

 「スタートダッシュが重要」。4月28日、福井市のJR福井駅周辺で、かつてないほど広いエリアで使えるクーポンキャンペーンが始まる。西口の各商店街、西武福井店、プリズム福井、アオッサ、そしてこの日オープンする西口再開発ビル「ハピリン」の商業フロア「ハピリンモール」が加わる。駅前五商店街連合活性化協議会(五連)の加藤幹夫会長は「最初が肝心」と強調する。

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 計画以来14年、市街地中心部のにぎわい創出の核にと期待されるハピリン。テナント20店舗のうち半数以上が食関連で、「福井の食」を前面に打ち出す構成だ。福井駅西口中央地区市街地再開発組合の角原馨理事長は、ハピリンが食、女性の誘客は周辺の商店街や商業施設が担い、エキマエを一つの「ショッピングモール」としてとらえてもらおうとする。「エキマエ全体を面で捉え、役割を分けて連携していきたい」と話す。

 西武福井店の大野仁志店長も同様の考えだ。「面白い店がたくさんある街は、回遊性が高まる。相乗効果で客層の拡大につながる。互いにないものを補い合う“協業”が必要」と強調する。

 回遊性向上へ、動線の整備も進む。その一つが、福井市中央1丁目の広場「ガレリアポケット」東側の歩行者専用通路。ハピリンから西武福井店までをつなぐ新しい動線で、ガレリア元町商店街や新栄商店街なども経由する。

 ハピリンに隣接する屋根付き広場「ハピテラス」は、これまでのエキマエにはなかった“全天候型広場”だ。天候に左右されずイベントを開催できる約1千平方メートルの開放空間は、エキマエに新しい楽しみ方をもたらす切り札と期待されている。

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 クーポンキャンペーンは、4月28日から、関連施設で約3万部の配布を予定する。ハピリンを含む福井駅の東西の大型4店舗に加え、地元飲食店や美容店、ファッション店など約40店が参加する。利用期間は1カ月。オープン直後に来る人たちを、リピーターにできるか、勝負の1カ月となる。

 「エキマエに久しぶりに訪れる人に、エキマエを面白いと感じてもらい、リピーターになってもらわねば」と加藤会長。「これからがスタート」と角原理事長。「何もしなければ半年で飽きられてしまう。エキマエ全体で知恵を出し合い、新たな魅力を発信し続けなければ」

 駅周辺の活性化へ、県都玄関口の隆盛をかけて、勝負をかけたスタートダッシュが、まもなく始まる。

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 4月28日にオープンする「ハピリン」。呼応して周辺には新しい動きが生まれている。県都の新時代に向け、期待と課題を探った。

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