晴天の中、再現された繰舟を楽しむ親子連れ=2日、福井市の九十九橋上流

 江戸時代の登城風情を再現する「毛矢の繰舟(くりふね)」の運航が2日、福井市の足羽川九十九橋付近で始まった。渡り初め式に続き、家族連れらが小舟に乗り込み、満開の桜を眺めながらの舟の移動に歓声を上げた。

 繰舟は現在の幸橋付近で、武士たちが城下へ渡る手段として使われていたとされる。士族町だった左岸の毛矢町と右岸の城下間をつなぎ、福井藩士の由利公正も利用した可能性がある。

 繰舟の運航は、足羽川に親しんでもらおうと県が昨年から実施しており、今年はふくい春まつりに合わせ開始時期を4カ月前倒しした。和舟は長さ6メートル、幅1・2メートルほどのものと大きくし、3人乗りから6人乗りとなった。

 渡り初め式には、近くのこども園や児童クラブの約20人が参加した。両岸の間約60メートルを流れを利用しながら船頭が舟を進めた。子どもたちは川沿いの満開の桜を眺めたり、川の中をのぞき込んだりと舟上からの景色を楽しんでいた。

 「ゆらゆらして楽しかった」と青い鳥こども園の浅見香子ちゃん(4)。順化小の三上琴華さん(10)は「風が気持ち良かった。昔の人は舟で川を渡っていたと思うと大変」と話していた。

 運航は4、5、6、8、10月の主に第1、3土日、午前10時〜午後4時。4月3日、8月5日、10月8、9日は夜間(午後6時〜同9時)もある。実施日は県のホームページで確認できる。乗船無料。問い合わせは県河川課=電話0776(20)0480。

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