クラゲを飼育、展示する田中俊之さん(右)と小島貞昭さん

 全国的にも珍しいというクラゲとウミホタルの専門店が福井県福井市鮎川町にある。店主自らが地元の海に潜り捕獲したものを、国内外の水族館などに販売。店内はさながらミニ水族館で、“国見出身”のクラゲたちによる癒やし空間となっている。

 経営するのは、ともに県内の水族館の元飼育員である田中俊之さん(37)と小島貞昭さん(30)。店名は、深海に生息するクラゲの学名から「アトゥーラ」と名付けた。国見小中から100メートルほど南の、国道305号沿いにある。

 田中さんが就職した水族館で、初めて担当したのがクラゲ。東京出身の小島さんは大学でクラゲを研究した。クラゲに縁の深かった2人が「魅力を広めよう」と意気投合、昨春開店した。

 店にはミズクラゲや、髪の毛のような長い触手のカミクラゲ、かさを底につけて生活するサカサクラゲなど5〜10種類がいる。4月以降には、淡い光が特徴のウミホタルも販売。店内に幻想的な雰囲気を醸す。

 クラゲの価格は、1匹100円〜2000円程度。国内外の水族館や教育機関のほか、一般向けにも販売している。同店ホームページからも購入できる。クラゲは世話に手間がかかるため、飼育を担うリースも行っている。

 店内は客のほか、地元児童が立ち寄ったり、お年寄りが世間話に来たりとにぎやか。「国見の海を借りているから」と、子ども向けの観察会なども開いている。

 クラゲの魅力について、小島さんは「ふわふわと浮かぶクラゲに癒やされるという人は多い。水槽をライトで照らすと見栄えもいい」。田中さんは、「せっかくなら長く飼ってほしい。不安のないようできる限りサポートしたい」と話していた。

関連記事
あわせて読みたい