保護者がサプライズで歌を贈った、福井県立大野高校(大野市)の卒業式の様子を撮影した動画=大野市役所

 卒業生の保護者がサプライズで歌を贈ったことしの福井県立大野高校(大野市)の卒業式の様子を撮影した動画が、インターネット上で公開されている。地元を離れてもいつか戻ってほしいとの思いを込めたオリジナルの歌で、視聴した人たちから「心を打たれた」と反響を呼んでいる。

 面と向かってはなかなか言い出せない「帰っておいで」という思いを伝えようと企画した。卒業生に内緒で練習し、3日に行われた卒業式で披露した。

 動画では優しいまなざしで歌う保護者や歌を聴いて涙する卒業生、大野の四季折々の風景などが映し出されている。6分間、2分間の二つのバージョンを17日から公開し、22日の時点で計約4万7千回の再生があった。

 企画は、人口減少対策に取り組む市の「大野へかえろうプロジェクト」の一環で行われた。大野市の担当者は「市内外の方から『感動した』というコメントが多数寄せられた。大野を離れる若者たちに見てもらいたい」と話している。

 動画は大野へかえろうホームページで閲覧できる。アドレスはhttp://www.return−to−ono.jp/

 また希望者に市役所で歌のCDを配布している。問い合わせは市結(ゆい)の故郷(くに)推進室=電話0779(64)4824。

  ×  ×

 保護者が贈った歌「大野へかえろう」の歌詞は以下の通り。

山が世界を切り離し
世界はこの町だけのよう
自然にあわせて時は過ぎ
人はゆっくり生きている

夕日が田んぼを照らしてる
里芋の葉が揺れている
小さな町の子どもたち
夢を求めて旅立つよ

※大野へかえろう
 言い出せないから歌にする
 大野へかえろう
 広い世界に出るといい
 いつでも大野は待っているから

川が盆地を駆けめぐり
すべてに水はしみわたる
雪が積もれば雪をかき
毎日変わらず生きてゆく

長い冬が揺らぎ出し
雪が水へ変わる頃
大人になりつつある君は
この町から巣立ってく

※繰り返し

夢を追い 友と出会い
恋をして 大きくなれ
時には 思い出してほしい
わたしたちがいることを

※繰り返し(2回)

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