福井経済同友会は二十四日、小浜商工会議所で「若狭地域懇談会」を開いた。嶺南と嶺北の会員らが道州制に対する互いの立場について意見交換し、これを機に交流と対話を進めていくことを確認した。

 嶺南での懇談会開催は二回目。山本雅俊副知事や県幹部、嶺南の首長、商工会長ら招待者と、会員の企業関係者ら約七十人が出席した。

 今村善孝代表幹事は「嶺北の人間が嶺南のことを知らなすぎることが一番の問題。一つにまとまるべく交流、対話を進めるべき」と意見交換会の趣旨を説明。議論は道州制を中心に琵琶湖若狭湾快速鉄道、エネルギー研究開発拠点化など多岐の問題にわたった。

 道州制について「国民的議論がなされておらず、十分な研究と論議が必要」と区割り案が一人歩きしている現状を危惧(きぐ)する意見が出る一方、嶺南の会員は生活圏や歴史的なつながりの深さなどを挙げて関西入りの必要性を主張。

 中には「嶺南軽視の施策が続くなら、県の二分化もやむを得ない。そういう嶺南の思いを嶺北の企業に知ってほしい」(嶺南の会員)という痛切な声や「嶺北には特色がなく、道州制への危機感が強い。嶺南の方にお願いして、関西へ連れて行ってほしいというのが状況だ」(嶺北の会員)など嶺南への配慮も込めた”本音”も。

 出席者は対話の重要性を認識した様子で、今後定期的に交流の機会を持つことを確認していた。

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