福井県の白山地域

 文部科学省は20日、ペルーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の会合で、生物圏保存地域「エコパーク」に登録されている白山(福井、石川、富山、岐阜県)の登録範囲拡張が決まったと発表した。今回の決定で総面積は約4倍の約20万ヘクタールに広がった。

 白山ユネスコエコパークは1980年に登録。95年の登録要件の変更で、動植物を法律などで厳格に保護する「核心地域」と、その周囲で教育などに活用する「緩衝地域」に加え、人が生活し自然と調和した持続可能な発展を実現する「移行地域」を設定するよう求められていた。

 白山を取り巻く4県と大野、勝山市など7市村は、2014年に協議会を発足。登録継続へ日本ユネスコ国内委員会と調整を重ね、昨年8月に同委員会の推薦が決まった。

 主な変更点は、現行のエコパーク(総面積約4万8千ヘクタール)の周囲に移行地域として地形、歴史、自然、文化などで白山と関わりある居住エリアを設定。大野市の北東部、勝山市の東部の登録範囲が拡大した。

 拡張登録決定を受けて同協議会は同日、石川県白山市で記者会見を行った。同協議会副会長の山岸正裕勝山市長の代理で出席した松村誠一副市長は「環白山地域で連携して活動していきたい。勝山市が現在取り組む(貴重な地形や地質を保全・活用する)ジオパークと絡め、相乗効果を図りたい」と話した。岡田高大大野市長は「今後、関係市村と連携を図るとともに、当市が取り組む『キャリング・ウオーター・プロジェクト』の活動を通じて白山山系から受ける水の恩恵を発信したい」とコメントを発表した。

 国内のエコパークは現在7地域が登録されている。同日、「大台ケ原・大峰山・大杉台」(三重、奈良県)と「屋久島・口永良部島」(鹿児島県)の2件も拡張登録が決まった。

関連記事
あわせて読みたい