昨年、イノシシの被害に遭い壊滅状態に陥った越前市余川町の越前の里・味真野苑にあるミズバショウ園で二十一日、地元住民約二十人が苗の植栽を実施、”完全復活”へ向けて力強く動き出した。

 昨春は被害直後に大野市の男性や地元企業の善意で千株を移植、一部で清らかな花の姿を見ることができた。今年の作業は昨年に続いての第二弾。昨年と同じ地元企業からの寄付金を受けて購入した苗二百七十四株を、同苑南側のミズバショウ園一帯に植えた。

 長靴に作業着姿の参加者らは、福田久美さん(80)=池泉町=の指導で段々になっている湿地に入り、泥に汚れながら移植ごてを使い一株一株を丁寧に植えていった。

 安治麻野コミュニティ振興会みどり・景観委員会代表の山本秀樹さん(58)=蓑脇町=は「振興会としては初めて取り組んだが、ミズバショウで町おこしを図りながら自然を守ってゆきたい」と顔をほころばせた。

 親子で参加した池泉町の池田美智子さん(40)と尚人くん(9つ)=味真野小三年=は「ミズバショウはとても美しい花で毎年、見に来ています。みんなで植えた苗が大きく育って早く花を咲かせてほしい」と話し、一刻も早い”完全復活”に向けて熱心に作業を進めていた。

 同園のミズバショウは面積二千九百平方メートルに五千株が群生、四月上旬の見ごろには大勢の見物客が訪れ、人気を集めていた。今年植えた苗の開花はそれより少し遅くなるという。

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