捕獲され、網で運ばれるティアラ=18日、福井県鯖江市小黒町

 鯖江市西山動物園(福井県)で脱走騒ぎを起こしたことがあるレッサーパンダの雌ミンファの娘で、同園に16日仲間入りしたばかりの「ティアラ」(8カ月)が18日、園舎から脱走した。コンクリート壁沿いに設置された水栓柱を踏み台にして逃げ出した。約3時間15分後に捕獲されたが、園舎の工事関係者からは「(構造的に)逃げやすい」と指摘する声もあり、市は27日からの一般公開までに対策を取る。

 19日に新レッサーパンダ舎が出資者に限定公開されるのを前に、ティアラは屋外運動場に放されていた。午後3時ごろ、高さ62センチの水栓柱を踏み台に、155センチのコンクリートの壁をジャンプしてよじ登り脱走。しきりに同様の行為を繰り返していたため飼育員が監視していた中での脱走劇だった。

 飼育員が追いかけ、園舎から200メートルほど離れた林にいるのを見つけた。高さ約10メートルの木に登ったティアラを、市職員や消防署員、新舎の施工業者ら約60人が捕獲に当たった。午後6時15分ごろ、高所作業車のゴンドラで近寄ったところ隣の木に跳び移ろうとして落下。待機していた市職員が網で捕獲した。ティアラにけがはなかった。

 新舎の整備を担当した市都市計画課は「ミンファの教訓から逃げられないよう気を配ったが想定外だった」と驚いた様子。しかし「水栓柱に登れば、壁を越えることは考えられた」と設計の不備を指摘する工事関係者もおり、同課は「水栓柱を低くするなど対策を取りたい」としている。

 ティアラは、ミンファの貸出先の神戸市立王子動物園で2015年7月6日に生まれた。ミンファは08年、西山動物園を脱走し、一昼夜逃げ回った。

関連記事
あわせて読みたい