畑で作業するおじいちゃん。野菜たくさん余ってるぞって仲良くしてくれたりする

おじいちゃん世代をわからずやにしてたのは、若者の責任だったのかもしれないなぁ…。

 今回は、おじいちゃんたちの話。

 私は20代だから、仕事でもなんでも「最近の若い子は〜」だの「ゆとり世代は〜」だの、そんな根拠のない批判を受けることがめちゃくちゃ多い。
 対個人と言うよりかは、対世代って感じるけど。

 そんなことばっかり言われてると、大人って全然若い人の話聞く気持ちないんだなーって無意識に思っちゃったりするじゃん。

 でも、ゆるパブとかで関わることの多い福井県鯖江市のJK課の子たちに聞くと、JK課で一番驚いたことは、大人たちが自分たちの意見をしっかり聞いてくれることなんだって。
 「図書館アプリ作りたいー」とか、雑談のつもりで言った、「ゴミ袋が可愛くない」とか、「バスの時間が始業時間ギリギリで困る」とか、そんなことを大人がちゃんと聞いてくれて、実現・改善してくれた。
 大人が自分の声を聞いてくれたことが本当に嬉しかったから、なんでも言えるようになったって言ってた。

 それまでは、大人は自分たちの意見なんて聞いてくれないと思っていたから、意見を言おうとすることすらしなかったって。
 それすっごく良くわかるな。
 どうせ聞いてくれないことを言って変に目立つなら、言われたことを無難にこなしてたほうが楽だし。

 けど、鯖江市に来てから、年配の方と話すことがとっても増えて、異なる世代の人の話を無難に聞き流したり、自分の意見を曖昧にしているだけじゃ済まない場面がどんどん増えてきた。
 だって、ここでの異なる世代との関わりは、仕事とか損得じゃなくて、心の通ったコミュニケーションだから。
 そのためには、ちゃんと相手に向き合わなきゃいけないんだよね。

 初めてそんな瞬間が訪れたのは、私が参加している鯖江市の体験移住事業「ゆるい移住」のワークショップの時でした。
 鯖江市には、高年大学という60歳以上の方のための生涯学習施設があって、その高年大学に通っている方たちとお話したんです。
 80代くらいのおじいちゃんもいて、「JK課」が何かすらもわかっていないのに、「ゆるい移住」を理解してもらえるわけもなく、「『ゆるい』とはなんだ、いい加減ってことか?」 「あんたらに農業ができんのか?」みたいな半分説教みたいな人もいた。

 けど、じっくり話しているうちに、よくわからないけど話を聞いてやろうって気になってくれたみたいで、最後には嫁に来なさいと言ってくれたり、みんなとってもいいおじいちゃんでした。

 他にも、近所だから畑手伝うか?野菜たくさん余ってるぞって仲良くしてくれるおじいちゃんだったり、たくさんの出会いがありました。

 こうやっておじいちゃんたちと触れ合っていると、おじいちゃん世代をわからずやにしてたのは、私たち若者の責任だったのかもしれないことに気がついた。

 大人が話を聞いてくれない(という思い込み)→意見を言わない若者が増える→若者は意見を言わないと思われる→分かり合えないっていう悪循環の中に私たち(意見しない若者も、意見を聞かない大人も)はいたんだろうな。

 どうせ言ってもわからない、理解してくれない、きっと批判されるだろう。
 そんな勝手な思い込みで、相手に受け入れてもらったり、意見を聞いてもらうための努力を、私たち若い世代は怠ってたんだもん。
 そりゃあ分かり合えないはずだよね。

 まちの大先輩であるおじいちゃんおばあちゃんと仲良くなって、私たち若者の意見も聞いてもらえたら、きっともっと素敵なまちができるんじゃないかな。
なんて思う今日この頃です。(ゆるパブメンバー、しおりんこと江戸しおり)

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。鯖江市に「ゆるい移住」している江戸しおりさんを中心に執筆中。

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