電車とバス、タクシーの乗降場が結節するJR福井駅西口交通広場=2月25日、福井市大手2丁目の福井プラザホテル屋上から撮影

 福井県福井市のJR福井駅西口交通広場が27日に供用開始となる。路面電車のホームとバスターミナル、タクシー乗降場が近くに集約され、公共交通機関の乗り継ぎがとても便利になる。北陸新幹線福井駅に初めて降り立った県外観光客が、迷うことなく2次交通で目的地へ—。7年後の県内開業時には、こうした光景が県都の玄関口で日常になる。

 西口交通広場は約1万1千平方メートルで、南北二つのエリアがある。南側エリアには、福井鉄道福井駅前線(通称ヒゲ線)が、駅前電車通りのユアーズホテルフクイ近くから143メートル延伸され、バリアフリーの停留場が整備された。ここから田原町方面と越前武生方面に向かうことができる。電車が近づくと系統種別や行き先を表示器で案内する。

 バスターミナルは福鉄停留場のすぐそばにあり、京福バスと福鉄バス、コミュニティーバス「すまいる」の乗り場6カ所と降車専用のスペース1カ所を円形に設けた。各乗り場にバスロケーションシステムを設置し、液晶モニターと音声で運行情報を知らせる。JR福井駅からつながる形で上屋が整備され、雨や雪にぬれることなく福鉄とバスに乗り換えることができる。

 タクシーと乗用車の乗降場は北側エリアに整備され、先行的に供用されている。

 JR福井駅を挟んで東口交通広場には高速バスとタクシー、乗用車の乗降場があり、近くにえちぜん鉄道福井駅がある。東西広場のそろい踏みで交通結節機能が強化され、利便性が飛躍的に高まる。

 「県外から訪れた観光客やビジネス客は、福井駅から目的地まで電車やバスでスムーズに移動でき、郊外に住む人も中心市街地にアクセスしやすくなる。総合ターミナル化によって、公共交通機関の利用者増とにぎわい創出の相乗効果が期待できる」。こう指摘するのは福井大大学院の川上洋司教授(交通計画)。公共交通機関を軸に中心市街地の魅力を高め、都市圏が戦略的に連携することで「北陸新幹線の開業効果を、地域全体に波及させる好循環につなげていける」と話している。

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