松葉ぶきの見事な古民家。古い田舎の住まいの模型づくりを趣味にしている越前町打越、加藤静さん(87)が、織田小など四十一の公共施設などに模型を寄贈することが決まり八日、関敬信町長から感謝状が送られた。

 加藤さんが作る民家は縦五十センチ、横四十センチ、高さ五十五センチくらい。屋根は三国町で集めた枯れた松葉を束ね、大きく膨らませた。「三国の松は潮風が当たっているため、何年たっても腐らない」という。ハサミできれいにカットし、上からニスをスプレーして完成させた。

 外壁は杉材を利用している。玄関を作り、窓をあしらい、手の込んだ”匠の技”を思わせるち密さで、古風なイメージを再現させた。「一つ作るのに一カ月はかかります」という労作。

 今回、寄贈されるのは越前町内の各小中学校や郷土資料館、福祉センター、老人ホームなど四十一施設四十六個。「十五年ほど前から手掛けていますが、好評のようで無料で分けてきました。今回は公共施設に飾っていただけるということで、喜んでいます」

 感謝状の贈呈式は織田小で行われ、関町長から手渡された。その後、早速、児童に公開され「大工さん顔負けやね」と、プロ肌しの巧みさに感心していた。

 同校の伊藤敏晴校長も「屋根が精巧にできていて、素朴な雰囲気もよく出ていますね。早速、人目のつく児童玄関に飾らせていただきます」と話していた。

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