地域全体で子どもたちをあらゆる危険から守ろうと、福井県高浜町の高浜小PTAは四日、児童や保護者が通学路の「こども110番の家」を巡るラリーを開いた。県内では珍しい試みで、地域、学校、保護者が一体となって子どもを守る環境づくりに本格的に取り組み始めた。

 こども110番の家は、子どもが身の危険を感じたときに駆け込む事業所や商店、町民宅で、一時的に保護したり通報したりする。黄色のステッカーが目印で同校区内に約百カ所あり、犯罪だけではなく、いじめなどあらゆる危機から子どもの救済に協力する。

 同PTAでは、いざというときに備えて子どもが駆け込みやすく、また、受け入れる側も協力しやすいようにとラリーを企画。また、保護者や老人会などでつくる「見守り隊」も子どもと一緒に通学路を歩いてみることで、危険個所や避難場所の不備を確認しようと参加を呼び掛けた。

 同校の児童約三百人をはじめ保護者や園児ら合計約四百五十人が参加した。出発式で同校PTAの野瀬啓一郎会長が、「犯罪者が嫌がるのは地域住民の目線。ラリーをきっかけに、子どもの身の周りの危険について話し合う時間を持ち、地域が一体となって子どもの安全に取り組んでいきたい」とあいさつ。全児童が「一人で遊びません、出掛けません」などと、七つの約束を唱和した。

 本町、中町など学区内の二十一区ごとに五十三班に分かれて出発。春に入学する高浜保育園児も参加し、見守り隊や保護者とステッカーが張られた場所を回った。子どもたちは110番の家の人に「よろしくお願いします」と元気いっぱいあいさつ。自分たちを助けてくれる地域住民の家と顔を覚えた。

関連記事
あわせて読みたい