福井銀行(本店福井市、林正博頭取)は1日、ユアーズホテルフクイ(福井市中央1丁目)の建て替えを軸とするJR福井駅西口エリアの再開発計画に向け、都市開発コンサルタント大手の森ビル都市企画(東京)と業務委託契約を結んだと発表した。再開発事業の具体化へ、計画立案や技術的な助言・指導など幅広くサポートを受ける。3月末をめどに、ホテル周辺の地権者と最初の意見交換会を開く予定だ。

 再開発事業を展開する森ビルグループは、複合施設の六本木ヒルズなどの運営で知られ、県内では大本山永平寺門前の再構築プロジェクトを支援している。グループ会社の森ビル都市企画は地方のまちづくり、再開発を担当しており、岐阜市や高松市などで実績がある。同社が金融機関と提携して再開発を支援するのは、全国で初めての事例となる。

 福井銀の地域創生チームは、再開発のコンサルティングを森ビルグループに依頼した理由について「持続的なまちづくりに向けた再開発計画の立案や採算性の検証はもちろん、施設完成後の運営にノウハウを持つ。地権者と丁寧に合意形成するプロセスを重視しており、全体をコーディネートできる調整能力がある」と説明する。

 福井銀によると、再開発計画エリアは、ユアーズホテルがある中央通りと電車通りに挟まれた区域を想定するが、現時点で明確には定めていないという。地権者でもある同ホテルを含め、まずは隣接地権者と月内をめどに意見交換会を開いて再開発に対する考えを聞き、プランニングを進める上での土台としたい考え。今後は福井銀が支援する同ホテルの建て替え計画の大枠を固めた上で、並行して地権者の理解を得ながら対象エリアを具体化させる方針だ。

 地域創生チームは「再開発というステップは踏むが、ハコモノづくりが目的ではない。持続的なまちづくりが最も大切で、地権者と一体となり、次世代に残る駅前になるよう全面的に支援したい」と意欲を示す。森ビル広報室は「グループの実績とノウハウを生かしたまちづくりを展開したい」とする。

 同ホテルは開業から36年が経過し、北陸新幹線の県内延伸を見据えた収容力充実などが求められている。福井銀はホテルの建て替えのスケジュールについて、敦賀開業が予定される2023年春までの完成を目指すとした。

 福井駅西口では、4月に再開発ビル「ハピリン」が開業。ハピリン向かいの西側一帯では、食品スーパーとマンションなどで構成する複合ビルの建設計画が明らかになっており、中心市街地活性化に向けた動きが相次いでいる。

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