福井県越前町の内藤俊三町長(左)から記念品を受け取る石川さん(右)と古田さん=1日、越前町役場

 今春、福井県越前町で漁師になることを決めた県外の高卒、高卒見込みの男性2人が1日、同町役場を訪れ、内藤俊三町長にあいさつした。2人は福井県の新規漁業者を育成する「ふくい水産カレッジ」の漁船漁業コースに初めて入校予定で、町の研修生用住宅に腰を据えて1年間、漁業の基礎を学ぶ。

 2人は古田涼さん(17)=大阪府吹田市=と、石川大悟さん(18)=埼玉県狭山市。全国漁業就業者確保育成センターが全国各地で開いている「漁業就業支援フェア」を訪れ、フェアに参加していた町の担当者や町漁協職員と面談。古田さんは3週間、石川さんは3日間、同町で漁業を体験して、漁師になることを決めた。古田さんは同町小樟、石川さんは同町米ノの各定置網組合に所属する。

 これからの意気込みについて「困難に負けず頑張りたい」(古田さん)、「分からないことだらけだが、日々精進して一人前の漁師を目指したい」(石川さん)と力強く述べた。内藤町長は「体力的に厳しい仕事だが、将来のリーダーになることを期待している。体に気をつけて頑張って」と激励し、作業用のウインドブレーカーを贈った。

 2人とは別に、同町の大型底引き船に岐阜県出身の高卒男性1人の就職が決まっており、4月から同コースの入校を予定している。漁業の新規就業者が相次いだ理由について、昨年4月に新設した同町就労支援室の高木剛彦室長補佐は「フェアに参加するなどして積極的に呼び掛けを行ったことと、無料で住める研修生用住宅を整備した成果」と喜ぶ。町は今後、農業などを含む1次産業全体の就業者獲得を目指していきたい考え。

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