原子炉が自動停止した後、中央制御室で計器などを確認する運転員ら=29日、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)

 約4年7カ月ぶりに再稼働した関西電力高浜原発4号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)=福井県高浜町=で29日午後2時1分、発電・送電の操作を行ったところ、主変圧器と発電機の内部故障を示す警報が鳴り、原子炉が自動停止した。関電によると、このトラブルでの環境への放射能の影響はない。

 関電の原発での発送電操作時のトラブルは、1986年に美浜2号機で発電機保護リレーの誤結線で発電機とタービンが自動停止したことがあるが、原子炉が自動停止した例はないという。

 関電によると、発電・送電の操作を行ったのと同時に、発電機から出た電気を送るために電圧を上げる主変圧器の故障を示す警報が鳴り、発電機が自動停止した。1秒後にタービンと原子炉も自動停止し、制御棒全48本が挿入された。原子炉は出力10%だったが、復水器経由で除熱し安定している。

 高浜町のプレスセンターで会見した関電原子力事業本部の宮田賢司・副事業本部長は「トラブルの原因をまず見極める。対策をきちんととって、次の工程に進みたい」とし、今後については未定とした。

 4号機は2月20日に、放射性物質を含む1次冷却水漏れが見つかり、作業を中断。配管の弁を取り付けていたボルトの緩みが原因として、当初の想定通り同26日に原子炉を起動した。

関連記事