染料や顔料の原料を製造する三星化学工業(東京)の福井工場(福井市白方町)の従業員ら5人がぼうこうがんを発症した問題で、同工場の50代の男性従業員1人が新たに発症したとみられることが25日、厚生労働省などへの取材で分かった。

 同社は厚労省の指導を受け、発がん性が指摘されている物質「オルト—トルイジン」を扱ったことのある同工場の従業員や退職者を対象にぼうこうがんの検診を行っており、この中で男性が発症した可能性が高いことが分かった。同社は22日に厚労省に報告した。

 従業員らを支援している労働組合「化学一般労連関西地方本部」(大阪市)によると、男性は同工場でオルト—トルイジンと別の物質を反応させる作業に20年程度携わっているという。厚労省化学物質対策課の担当者は「検診は早期に発症者を見つけて処置することが目的で、今後も増える可能性はある」と話している。

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