地元居酒屋と共同開発した甘エビのカツを調理する美方高生=24日、福井県若狭町の同校

 福井県立美方高生と地元の居酒屋が福井県産甘エビを100%使用したウインナーソーセージとカツを共同開発し24日、若狭町の同校で試食会を開いた。約5カ月間の苦労の末に完成させた2品は、エビの食感と香りを存分に生かした自信作。今後、店舗での提供を予定している。

 同校食物科調理同好会の7人と美浜町郷市で「彩食工房 味くらべ」を経営するアンドールが、甘みが強く大きな県産甘エビの魅力をさらに発信しようとコラボした。若狭湾エネルギー研究センターの新産業創出シーズ発掘事業補助金を活用し、約200万円を掛けて開発した。

 甘エビは県漁連から仕入れることにし、昨年10月に県漁連三国支所などで生態や味の特徴を学んだ上で取り組み始めた。月に5回程度同校に集まって調理し、意見を出し合うなど試行錯誤の繰り返し。特に甘エビ特有の臭みを消すことに時間を費やしたという。

 殻はパン粉と混ぜてカツの衣にするなど、食材を丸ごと生かす工夫も。2品ともほお張ると磯の香りが口いっぱいに広がり、エビのぷりぷりとした食感が楽しめる。

 試食会には食物科2年の生徒ら約30人が参加。カツにはタルタルソースをつけて味わい「おいしい」と感想を口にした。

 同好会の奥田朝子会長(2年)は「企業の方と一緒に取り組み、新しくておいしい物を作る苦労や大変さがよくわかった」と達成感を話した。味くらべオーナーの増井郁夫さん(58)は「地元高校生と一緒に楽しみながら作ることができた。今後、多くの人々に食べてもらえれば」と話していた。

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