人口二十七万人となった新県都のかじ取り役を決める福井市長選は二十六日告示され、一週間の選挙戦のスタートを切った。NPO理事長酒生文弥氏(49)=篠尾町、元県会議長坂川優氏(53)=松本四丁目、共産党公認で元市議西村高治氏(63)=加茂河原三丁目、元外務省職員高木文堂氏(50)=文京三丁目、ビル改装工事業坪田正博氏(55)=東京都渋谷区代々木一丁目=の新人が立候補。五人による選挙戦は過去に例がなく、激戦が予想される。三月五日に投開票される。

 立候補受け付けは市役所で行われ、各陣営の代理人や本人が出席。開始の午前八時半までに訪れた四陣営がくじを引き、酒生氏、坂川氏、西村氏、高木氏と届け出順が決定、坪田氏が五番目となった。
 冷たい雨が降りしきる中、各候補は選挙事務所前などで第一声。それぞれの政策を高らかにアピールした。

 酒生候補は「主権者である二十七万市民の公共のために力を尽くす。利権や密室の政治を終わらせるための政治を行う」と力を込めた。坂川候補は「中心市街地のにぎわいと、周辺部の安らぎが調和した新時代のコンパクトシティーの実現」を訴え、多くの支持を呼び掛けた。

 西村候補は「総額千四百五十億円に上る大型開発事業を見直し、市民の暮らし、福祉を重視する」と強調、市政の転換を訴えた。高木候補は「駅周辺は一斉に建て替え時期を迎えている。県都百年の大計を策定し、新たな一歩を踏み出そう」と述べた。坪田候補は「明るく開かれた市政を目指す。寝たきり高齢者をなくす」と持論を展開、市民と歩むまちづくりを強調した。

 出陣式を終えた五候補は選挙カーに乗り込み、市内各地を巡回。夜には二候補が早速、演説会を開き、掲げる政策の浸透を図った。

 任期満了に伴って行われる今回の市長選は、主だった政党の推薦がない中で幕開け。無所属候補の間では告示前からさまざまな駆け引きが展開され、それぞれ一定の支持基盤を固めている。ただ市街地を中心に浮動票は多く、活発な票の奪い合いが繰り広げられそう。投票率は前回の41・01%を上回るとみられる。

 投票は、三月五日午前七時から午後八時まで市内百六カ所(一部午後七時まで)で行われ、同日午後九時半から市体育館で即日開票される。有権者数は男性十万二千五百五十四人、女性十一万二千四百十一人の計二十一万四千九百六十五人(二十五日現在)。

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