関西電力高浜原発=2015年6月、福井県高浜町田ノ浦

 関西電力は21日、定期検査中の高浜原発4号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)で放射能を含む1次冷却水が漏れたトラブルを受け、同日に予定していた原子炉の起動試験の開始を延期したことを明らかにした。水漏れ原因をまだ調査中で、月内を目指している再稼働が遅れる可能性もある。

 1次冷却水漏れは20日午後、4号機の原子炉補助建屋内で、核分裂反応を抑えるホウ素濃度を調整する系統に通水した際、警報が鳴り、配管が通る部屋の床に水たまりを確認。国への報告基準値を下回る微量の放射性物質を含む約34リットルが漏れた。

 この日は原子力規制庁の保安検査官が立ち会い、現場で水漏れ箇所の特定や原因を調べた。規制庁によると、原因の特定などには至らなかったという。4号機では2010年4月にも1次冷却水漏れがあった。

 起動試験は1次冷却水の温度や圧力を上げ、原子炉の起動につながる工程。関電は「起動試験の日程は現時点で何とも申し上げられない。(トラブルの)原因調査の進捗(しんちょく)によっては工程に影響することはあり得る」としている。

 4号機は既に原子炉への核燃料の装荷を終え、今月下旬に再稼働する工程を示していた。

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