護摩炉を頭にかぶせてもらい、健康などを祈った「すりばちやいと」=20日、福井県鯖江市の中道院

 すり鉢の形をした「護摩炉(ごまがま)」を頭にかぶせてもらい、無病息災や家内安全を祈願する伝統行事「すりばちやいと」が20日、福井県鯖江市長泉寺町2丁目の天台宗中道院で行われた。市内外から多くの参拝者が訪れ、名前や願いを書いた札を手に祈っていた。

 同院の元三(がんざん)大師堂に直径約40センチの護摩炉が逆さにつるされ、モグサがたかれた。参拝者は炉をかぶせてもらったり、家族の写真やスマートフォンの画像を炉にかざしたりして静かに祈願していた。娘と孫の写真を持参した高尾照子さん(87)=越前市=は「毎年訪れています。去年の感謝と、家族全員の無事と健康を祈りました」と話していた。

 すりばちやいとは、平安時代に比叡山延暦寺の座主だった元三大師が鯖江に滞在中、参拝者の頭に護摩炉をかぶせてお灸(きゅう)をすえたところ、疫病が鎮まったとの言い伝えに由来する。3月2日も行われる。

関連記事
あわせて読みたい