福井市の小学校プールで安全確保に当たる監視員。今夏は警備業者が決まらず、多くのプールで市教委が直接雇用した人が担当している

 大雪対策の影響で財政難に陥り、本年度の小学校プール開放事業の中止を予定している福井市は6月11日、予算の大部分を占める管理監視業務を市民ボランティアの協力で賄える場合は、開放を実施する考えを示した。市スポーツ課によると、今後、各校を通じてPTAや児童クラブを対象に希望を調査する。

 同日開かれた市議会一般質問で、福野大輔議員(一真会)が「夏休みの子どもたちの遊び場が減る。何とか継続してほしい」、吉田琴一議員(市民ク)は「絶対に必要」と求めた。

 内田弥昭教育部長は、財政難に伴う事業見直しで「(管理監視業務を警備会社に委託するなど)従来の方法でのプール開放は中止する」と説明。その上で、プール開放は子どもたちの楽しみの一つと認識しているとして「ボランティアでご協力いただけるなら実施したい」と述べた。要望に応じ「子どもたちが夏休み中にプールを利用できる体制を整えていく」と、積極的な姿勢を示した。

 小学校プール開放事業は、毎年夏休みに市内50校で実施している。水質管理や遊泳中の安全を確保する監視の業務はこれまで警備会社に委託するなどしており、本年度予算に計上している約1千万円のうち人件費が8割だった。一方、市スポーツ課によると、県内の多くの自治体ではPTAを中心に運営しているという。

 今後、希望するPTAなどの代表者を集め、監視のノウハウや水質管理の方法を説明する。想定するプール開放の日程はこれまでと同じで、夏休み初日からお盆前までの平日午後1~4時。安全面については「学校の体育館やグラウンドを利用するスポーツ少年団などと同様、保護者らの責任で守ってほしい」(市スポーツ課)とした。

 市は本年度、学校プール開放事業を含め151事業を見直し、約5億円を捻出する。

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