小説「下町ロケット2」や医療分野の開発について講演する福井経編興業の高木義秀専務=18日夜、福井県国際交流会館

 小説「下町ロケット2 ガウディ計画」のモデルとなった福井経編興業(本社福井市西開発3丁目、野坂鐵郎社長)の高木義秀代表取締役専務による講演会(福井新聞社後援)が18日夜、福井県国際交流会館(福井市)で開かれた。高木氏は同社が開発中の心臓修復パッチについて「小説の『ガウディ計画』が現実となるよう実用化に向け、挑戦し続けたい」と抱負を語った。

 「下町ロケット2」は、主人公が営む町工場と福井の繊維メーカーが、心臓の人工弁を共同開発していく物語。ニット生地製造技術を生かし、人工血管や心臓修復パッチの開発を進めている福井経編興業を、直木賞作家の池井戸潤さんが取材して小説のモチーフにした。昨年放送されたTBS系テレビドラマでは、同社でロケが行われた。

 「衣料から医療へ」と題して講演した高木氏は「特に医療分野では時間と費用がかかるが、リスクから逃げれば新たな開発はできない」と、ものづくりに対する持論を披露。また「人との出会いの積み重ねが共同開発につながり、繊維産地の経編技術に光が当たった。今後も出会いを大切にしてメード・イン・ジャパンの製品を世界に広げたい」とも述べた。

 講演会は福井県地方自治研究センターの定期総会に合わせて開かれ、約150人が聴講した。

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