コーヒー鑑定士の資格を取得し、地域をPRする商品開発に意欲を見せる新田さん=福井県敦賀市本町1丁目のチモトコーヒー

 福井県敦賀市本町1丁目のコーヒー豆販売店「チモトコーヒー」の新田和雄さん(41)が、全日本コーヒー商工組合連合会が認定する最上位の資格「コーヒー鑑定士」を取得した。コーヒー豆の調達や製造・品質管理から商品開発まで、高度で幅広い知識・技術が求められる資格で、全国では18人目。資格を生かした商品開発も進めており「敦賀にちなんだ商品で、観光・地域活性に貢献したい」と話している。

 鑑定士は「商品設計マスター」「生豆鑑定マスター」「品質管理マスター」全てを取得すると認められる。スプーン1杯のコーヒーで豆の産地や等級を判別したり、喫茶店やオフィスなどといったニーズに応じた商品を提案したりする能力が必要とされ、製造販売大手企業の専門職が取得することが多いという。

 新田さんは、1940年に創業し県内で初めてコーヒーの自家焙煎(ばいせん)を始めた同店の3代目。大阪でコンピューター関連の仕事を経験し29歳の時に、敦賀に戻り家業を手伝い始めた。

 当時はコーヒーについて素人同然で、接客の際に専門知識が必要だと感じ、2007年に同連合会のコーヒーインストラクター2級、10年に1級を取得した。さらに、コンビニコーヒーなど割安商品との差別化を図り「品質と専門性が高い商品を開発しなくては」と、翌年には商品設計マスターに挑んだ。

 14年に3度目の挑戦で商品設計に合格すると、昨年は残る二つに一発合格した。

 資格を生かし、市内5カ所の観光名所をイメージしたドリップバッグ「敦賀珈琲」も開発。例えば「金ケ崎の桜風」は華やかさをコンセプトに、芳醇(ほうじゅん)な香りが引き立つモカブレンドにするなど、それぞれの味わいに特徴を持たせている。

 新田さんは北陸新幹線敦賀開業を見据え「コーヒーを通して遠方から来た観光客をもてなし、敦賀を広くPRしたい」と意欲を見せている。

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