福井大など北陸三県の四つの国立大学が全国初の試みとして構築した双方向の遠隔授業システムが十五日、本格的に始動した。授業は福井大が発信し、富山大の学生が映像と音声を通して受講した。

 同システムには福井大と金沢大、富山大、北陸先端科学技術大学院大が参画。各大学をインターネット(学術情報ネットワーク)でつなぎ、他大学で行っている授業をリアルタイムで受けることができる。

 学生が学外の多彩な教員の授業に接することができると同時に、将来的には大学がより効率的なカリキュラム運営を展開できるといった特徴がある。

 遠隔授業は教養科目で行った。パソコンで入力した文字や図形なども映し出せる電子黒板やプラズマディスプレー、カメラ、学生用マイクなどを、文京(福井市)と松岡(永平寺町)の両キャンパスの講義室に設置。教授が「富山の皆さん、見えますか」などとモニターに向かって声をかけ、福井大の講義室には居ない富山大の学生も意識、マイクを通して学生の反応も聞きながら授業を進めた。

 ティーチングアシスタントが教授の発言をパソコンで打ち込み、時には発言に対してアシスタント自身の主観を入れて「ツッコミ」を行う様子もディスプレーに映し出され、IT授業ならではの風景も見られた。

 福井大教務課によると、ディスプレーを見ているだけでは十分な授業とはいえず、双方向性を生かして他大学の学生をいかに引き込んでユニークな授業に仕立てるかなど教員の資質に問うところも大きく、課題は多いという。同課では「授業の在り方自体を見直すきっかけとして、システムを大いに活用できるよう努めたい」としている。

関連記事
あわせて読みたい