明治十四(一八八一)年二月七日の置県を記念した第二十四回ふるさとの日記念行事が七日、福井市の県国際交流会館で開かれた。第一回県科学学術大賞の表彰式や、三国町出身の現代詩作家荒川洋治さんの「ふるさと講演」が行われ、大勢の県民が優れた学術、文学など古里福井の誇りを再認識した。

 式典では、名田庄村下文化保存会が下村の獅子舞を披露した後、西川知事が「郷土が誇る素晴らしい人々や文化と触れ合い、未来の福井を考えてほしい」とあいさつ。本県版ミニ・ノーベル賞との位置付けで本年度創設した県科学学術大賞の受賞者、福井大高エネルギー医学研究センター長の米倉義晴教授(57)が表彰された。

 米倉教授は「大変栄誉な賞でありがたい。十一年間一緒に仕事をしてくれた同僚のおかげ。県の科学技術が発展する礎となれば」とお礼を述べた。

 同賞は福井市在住の男性からの寄付金を原資に設けられた。米倉教授は陽電子断層撮影(PET)によるブドウ糖代謝画像が、がん検出に利用できることを世界で初めて報告。PETによるがん診断の研究や診療への導入に貢献した。

 また、荒川さんは「言葉と世界」と題し講演。本県の芥川賞と直木賞受賞作家の数は、人口割りでは全国二位と指摘し「福井は日本に冠たる文学の王国であり、文学の古里」と強調した。会場では約四百五十人の聴衆が熱心に耳を傾けた。このほか越前漆器の絵付け体験コーナーも設けられた。

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