福井県は5日、2014年度の介護事業所の職員による高齢者虐待は2件、2人(前年度比1件減、1人減)、家庭で虐待を受けた高齢者は119件、125人(前年度比同、2人増)だったと発表した。被害に遭った計127人のうち59人(46・5%)が認知症だった。

 介護事業所の職員による虐待の被害者2人はいずれも認知症だった。入所者がおむつを外さないよう腕をベッドに縛った「身体的虐待」が1件、通所者のキャッシュカードで現金を引き出していた「経済的虐待」が1件あった。

 家族・親族による虐待を受けた125人のうち女性は105人で男性は20人。認知症は57人だった。年齢別の割合は75〜84歳45・6%、85歳以上32・0%、65〜74歳22・4%だった。

 複数の種別の虐待が重なるケースも多く、家族・親族による虐待119件に対し、種別の総数は206件。割合は身体的虐待が42・7%と最も多く、心理的虐待32・0%、預貯金や年金を勝手に使うなどの経済的虐待13・1%、介護放棄12・1%が続いた。県長寿福祉課によると「身体的と心理的が重なる場合が多い」という。

 虐待を加えたのは被害者の息子が42・4%と割合が最も高く、次いで夫16・5%、娘12・2%だった。

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