敦賀以西ルートの年内決定に意欲を見せる稲田朋美自民党政調会長=1月30日、福井市内

 北陸新幹線敦賀以西ルートを議論している与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長の稲田朋美自民党政調会長はこのほど、福井新聞のインタビューに応じ、JR西日本が与党検討委員会に要望した「小浜—京都」案を「京都駅を通ることは、北陸の希望に沿う」と高く評価した。北陸が一つになって臨むことが重要と指摘した上で「年内に決めるというスピード感を持って取り組まなければならない」と強い意欲をみせた。

 —JR西が打ち出した「小浜—京都」案について評価は。

 「(1973年の整備計画にある)若狭(小浜)ルートは京都を通らない案だが、京都を通って大阪までという北陸の要望は強い」

 —一方で関西広域連合は2013年に提案していた米原ルートの方針を撤回した。

 「(検討委で)議論が本格化するまでは米原ルートが有力だったが、JR東海が乗り入れは難しいと発言した。現実的に考えたときに、米原ルートが全てじゃないということで撤回されたと思うが、十分理解できる」

 —京都府などが要望している「小浜—舞鶴—京都」案をどう見ているか。

 「建設コストや地元負担、時間短縮効果などさまざまな課題がある。検討委は、いろんな観点でほかのルート案と公平に議論し、絞り込んでいくと思う」

 —ルート決定の時期は。

 「早い方が良い。政調会長という立場があったから、敦賀以西を議論のテーブルに載せられた。(沿線である京都府選出の)谷垣禎一氏は党幹事長を務めている。安倍晋三首相も1月22日の施政方針演説で『北陸新幹線が敦賀へと延伸することで、大阪へとつながる回廊が生まれる。地方に成長のチャンスを生み出す』と発言した。このチャンスを生かすため、年内に決めるというスピード感が重要」

 「早期に決めるためにも、福井県には北陸は一つという思いで取り組み、存在感を示し、力を発揮してほしい」

 —仮に小浜を通るルートの場合、中京とのアクセスを懸念する声がある。

 「関西だけでなく、名古屋という大経済圏と北陸を結ぶことはすごく重要。福井経済同友会が提案した、敦賀から米原を経由せず岐阜県に抜けて名古屋に至る『福井発のスーパー特急』は、可能性として十分考えられる。地元からも声を上げてほしい」

 —福井先行開業は用地買収などの点から困難といった声が石川県で上がっている。

 「検討委は可能であると結論付け、国土交通省は敦賀までのさらなる前倒し開業の検討も含め、早期開業に最大限努力すると投げ返してきた。両にらみでいくべきで、福井にとって何が一番良いのかを考えていくことになる」

関連記事
あわせて読みたい