福井市は美山、越廼、清水の三町村を編入し一日午前零時、新・福井市が誕生した。県内の市町村数は八市十三町二村の計二十三市町村となった。同市は今回を「さらなる合併への第一歩」と位置付けており、今後進むとみられる道州制を見据え人口三十万人以上の「中核市」、さらに一段上の日本海側有数の主要都市を目指す。

 人口は約一万七千人増の二十六万九千百四十三人、面積は約一・六倍の五三六・一七平方キロメートル。福井市役所を本庁に、旧三町村役場は総合支所として新たなスタートを切った。市の組織機構は十八部局室八十五課から二十二部局室百十二課体制となった。

 三町村は三十一日で廃止、市消防局となった福井地区消防組合も同日解散した。一日は各総合支所で開所式を行い、本庁では午前八時半から酒井哲夫市長が訓示、新しい福井市の幕開けを告げる。

 福井市をめぐる合併論議は二○○二年十月、人口三十万人以上の本県初となる「中核市」を目指し、福井、鯖江、美山、越廼、清水の五市町村が任意協議会を発足させて本格的に始まった。しかし、新市の名称や地域自治組織の在り方などをめぐって福井、鯖江両市の認識の違いが表面化。鯖江市民の反対機運が高まり○四年三月、五市町村による合併は白紙となった。

 同年十一月に鯖江市を除く四市町村で再度法定協議会を設置。○五年二月、福井市が旧三町村を編入する合併に四首長が合意し、合併協定書に調印した。三月には知事申請を行い、八月の総務大臣告示を受け合併が正式に決まった。

 初代市長は酒井市長だが、既に三月十二日までの今任期限りで勇退を表明。新市長選は二十六日に告示される。併せて定数特例で旧三町村から一人ずつを選ぶ市会増員選と、現在の欠員一を補う市会補選が行われる。投開票はいずれも三月五日。

 「平成の大合併」に伴い県内で発足した自治体はあわら市、南越前町、新・越前町、若狭町、越前市、新・大野市に次いで七番目。本年度内に新・永平寺町(二月十三日)、おおい町(三月三日)、坂井市(三月二十日)の発足が予定され、三十五市町村が十七市町となる。

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