「北陸新幹線を起爆剤に、特性を生かした地域づくりが必要」と話す藤沢和弘氏=18日、福井県議会全員協議会室

 北陸経済研究所の藤沢和弘主任研究員(51)=福井市出身=が18日、北陸新幹線金沢開業をテーマにした福井県議の研修会に講師として招かれ、全員協議会室で講演した。藤沢氏は、災害に強い国土づくりなどの観点から「北陸は日本で発展の可能性が一番高い地域」と位置付け「新幹線を起爆剤に、特性を生かした地域づくりが必要」と訴えた。

 金沢開業後の経済効果について藤沢氏は「宿泊、飲食、タクシーなど非製造業に集中している」と分析。新幹線が開業した他地域では、都市型施設への転換が顕著で「ホテルの客室が増え、旅館の客室は減った」とした。関東圏に人口が流出するストロー現象は「あまり見受けられない」としたが、新幹線の停車駅周辺に人口が集まる「地域内でのストロー現象」が、北陸以外で起こっているとした。

 「石川県では知事が先頭に立って、文化の金沢、里山里海の能登、伝統産業の加賀を長期的に売り込んだ」と“金沢一人勝ち”の背景には、開業前に広告宣伝に力を入れたことがあると説明。福井県がすべきことは「恐竜博物館に匹敵する施設の実現と誘致」などと述べた。

 人口減社会や財政難を踏まえ「国土の均衡ある発展」は難しいとの見方も示し「東京、名古屋、大阪を結ぶエリアはさらに重要になる」と指摘。大阪までつながる北陸新幹線の重要度が増すとした。

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