勝山高バドミントン部員とリラックスした表情で練習する山口茜=福井県の勝山市営体育館

 バドミントンの日本代表、世界ランキング10位の山口茜(18)=福井県立勝山高=の「挑戦の年」が幕を開けた。19日から始まるマレーシアマスターズを皮切りにリオデジャネイロ五輪出場を懸けたポイントレースは4月末まで、一層激しさが増していく。4月からは日本リーグの再春館製薬所(熊本)入りし、新生活が始まる。とはいっても本人は不安も焦りもない。「世界ランキング1位に一瞬でもなってみたい」「見ていて楽しいプレーをしたい」。拠点が福井から熊本に移っても、いつも通りの自然体でバドミントンに向き合う。

 —海外転戦2年目だった昨年を振り返ると。

 「ヨネックスや韓国オープンのときみたいに、いいときにはトップ選手といい勝負ができた。後半、デンマークや中国、香港オープンでは『勝つ』以前に自分らしいプレーができなかった。波が大きく満足できなかった」

 「一昨年は経験しただけ。経験した分、昨年は勝負に持っていけるようになった。今年はもっと勝てる確率を上げていきたい」

 —技術的な課題は。

 「クロスネットなど、できないことはいっぱいある。それだけ伸びる可能性があるということ」

 —春から再春館製薬所の一員となり新生活が始まる。

 「不安はない。気持ちは(今と)変わらない」

 —リオ五輪への思いは。

 「そんなに重要視していない。世界選手権、スーパーシリーズに比べると出るのは大変かもしれないが、大会の一つととらえている。出られるのなら出たいなという感じ。自分が出たら勝山は盛り上がると思う。そういう意味では出たいが、こだわりは持っていない」

 —五輪レースは終盤戦に入っている。

 「一つ一つの大会で、できるだけ上位に行ってポイントを多く取りたい。世界ランクは、去年の大会結果よりいい成績を残せば少しずつ上がっていく。ドイツ、全英オープンでは去年勝っていないので、まずは年の初めをいいスタートが切れるようにしたい」

 —今年の目標は。

 「今、世界ランキング10位。せっかくそこまで来たので、下げたくない。世界ランクを上げるためには常にちょっとずついい成績を出さないといけない。それを意識している。世界ランキング1位って一番強い。一瞬でもなってみたい。だれかに勝ちたいというより自分のプレーをよくしたい。より楽しくなるようなプレーを追求し、人が見ていて楽しめるようなショットを打ちたい」

 —勝山の環境の何が今の「山口茜」をつくったか。

 「コーチ、OBの方がボランティアでたくさん練習に来てくれた。私たちみんなを強くしてあげたいという思いがある。面倒見がよく、親戚みたいに楽しくできた。コーチ陣はたくさんいて、それぞれが特徴的。それぞれの『すごいな』って思うところを少しずつ盗んだらこうなった」

 「市内では声を掛けてくれるし、みんなが気に掛けてくれる温かさがある。バドミントンが盛んで、みんなの盛り上がりが『頑張ろう』という気持ちにさせてくれた」

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