アラレガコの伝統漁法「エバ漁」の仕掛けを設置する関係者ら=15日、福井県永平寺町の五松橋下流

 九頭竜川中部漁業協同組合が、長年途絶えていたアラレガコ漁を復活させ15日、福井県永平寺町松岡上合月の同川に伝統的な漁法の一つ「エバ漁」の仕掛けを施した。同組合の吉田廣秀組合長(67)は「伝統漁法や食文化を継承することで、地域のにぎわいづくりにもつなげていきたい」と意気込んでいる。

 同組合や、アラレガコの養殖を研究する福井県立大の田原大輔准教授(45)によると、アラレガコ漁は初冬に1カ月程度行われ、最盛期は1シーズンに8千匹ほどの漁獲があった。しかし、河川改修などの影響で生息数が減少。漁獲も減り、2008年ごろを最後に漁は行われなくなったという。漁の復活は、生息数の調査にも役立てる考えだ。

 エバ漁は、竹でできた円すい形のかごを使う。産卵のために夜間に下流へ向かうアラレガコを、水中に漂わせたかごで捕らえる。かつては一つのかごに一晩で20〜30匹かかることもあったという。

 この日は組合員が数人がかりで長さ約2・8メートル、直径約1・5メートルのかご二つを川の中に設置した。16日に引き揚げる。1月中に数回漁を行う。

 視察に訪れた福井県永平寺町の河合永充町長は「食材としてアラレガコの魅力を発信していきたい。漁の復活はブランド化に向けての弾みになる」と期待を寄せていた。

関連記事
あわせて読みたい