連合福井(馬場修一会長)は十六日、二○○六年春闘討論集会を開き、「定期昇給(定昇)」と「賃金改善」を合わせ六千五百円以上を賃金要求目安とする春闘方針を各組合に提示した。企業業績や景気の回復を受け、昨年より八百円高い目標を設定。「賃金改善」という名目ながら、五年ぶりに実質ベースアップ(ベア)要求が復活した形になる。

 連合福井の統一要求は、企業業績の厳しさから○二年以来ベア分を見送り、定昇確保に絞ってきた。昨年、景気回復の兆しを受け格差是正分として定昇に加え「プラスα(五百円)分」を設定。今回は馬場会長が「生活防衛から生活向上の戦いに」と話すように、昨年よりさらに踏み込み、全体的な賃上げ分確保姿勢を明確にした。

 賃金要求目安は、賃金カーブ(定昇制度)のある組合は「定昇プラス賃金改善分二千円以上」とした。県内には定昇制度のない中小企業も多いため、目標として賃金カーブ分四千五百円に賃金改善分二千円を合わせて「六千五百円以上」を設定した。

 連合福井の賃金目標は○四年が「定昇五千二百円」、○五年「定昇(五千二百円)プラスα(五百円)」、今回「定昇(四千五百円)プラス賃金改善(二千円)」と推移。企業業績回復に連動し、賃金要求目標も最悪期を脱した格好。

 馬場会長はあいさつの中で「今春闘は十数年続いた冬の時代を転換させるチャンス」と話し、企業の業績回復を労働分配率アップへとつなげる意気込みを強調した。連合福井事務局でも「不況期に賃金凍結や切り下げを余儀なくされた中小労組の賃金水準回復と二極化に歯止めをかける」闘争と位置付けている。

 春闘方針案は各単組、各地域協議会の議論を経て二月十五日の地方委員会で正式に決める。

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