丹南地域で活躍する女性を紹介する番組の撮影に臨む大場久美子さん(中央)ら=福井県鯖江市新横江2丁目の「めがねミュージアム」(丹南ケーブルテレビ提供)

 丹南ケーブルテレビ(本社福井県越前市)と非政府組織(NGO)「国連の友アジアパシフィック」が共同制作した番組がこのほど、ニューヨークの国連本部で上映された。福井県丹南地域で活躍する女性の幸福に焦点を当てた内容で、視聴した国連の上級職員らから「幸せな人々から学ぼうというコンセプトがすばらしい」と好評を得た。

 女性の平等や活躍をうたった「北京宣言」を採択した第4回世界女性会議から2015年で20年を迎えたことなどから企画。幸福度や共働き率が高い福井県の中でも、伝統産業の集積地である丹南地域を舞台に選んだ。

 越前和紙や眼鏡などの産業や文化に携わる女性を昨年、国連活動に賛同する日本歌手協会のあべ静江理事や大場久美子さんらが訪ね、活動や思いを取材。各回30分の全10回シリーズの番組「One Woman〜女性が輝く社会へ〜」として昨年6月から同ケーブルテレビで放送している。

 このダイジェスト版(約3分)が、昨年10月下旬、第70回国連総会の「平和の文化に関する国連ハイレベルフォーラム」で上映され、約200人が視聴した。同フォーラムは、平和の文化に関する「宣言」や「行動計画」について協議する場で、国連事務総長、国連総会議長も出席する重要な会議に位置づけられている。

 国連永久大使で女性問題の第一人者アンワルル・K・チャウドリー氏が番組を紹介し、「不幸な国や地域を知ることも大切だが、幸福と感じる人々が暮らす地域はほかと何が違っているのかを学ぶことも大切。世界の女性が輝くためにもこうした番組が継続され、広がっていくことを願う」とコメントした。

 上映後も国連人口基金などの機関から上映依頼が相次ぎ、十数回放映された。同アジアパシフィックの大戸天童事務局長は「年一度のハイレベルフォーラムで上映されたのは画期的なこと。具体的な映像を通して、幸せの歴史的、社会的背景を見つめ直す切り口が評価された」と話している。

 番組は3月まで同ケーブルテレビで放送している。来年度には越前市、鯖江市、越前町の図書館や中学校に番組をまとめたDVDを配布する計画。

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