福井市中央公園で花を咲かせる梅の木。同市では4日に開花が観測され、平年より1カ月半以上早い記録となった=7日、福井県福井市

 福井県地方は記録ずくめの暖冬となっている。12月の平均気温は3地点で観測史上最も高くなり、積雪を観測したのは大野市と南越前町今庄の2地点のみ。福井市は積雪がない日が続き、記録が残る1961年以降、最も遅い初積雪を観測した78年の1月3日の記録を更新している。同市の梅の開花は1月4日と観測史上最も早かった。福井地方気象台は7日、向こう1カ月の予報を発表したが、今後も気温が高く、降雪量は少ないとみている。

 同気象台によると、福井県内は冬型の気圧配置が持続せず、寒気の入り込みが少ないため、平年と比べて暖かい日が続いている。南米ペルー沖のエルニーニョ現象や偏西風の蛇行などが原因に考えられるという。

 12月の平均気温は、坂井市三国町が7・7度、勝山市が6・0度、小浜市が8・1度と各観測地点の最高を記録。ほかの7地点でも坂井市春江で7・3度、大野市で6・0度、南越前町今庄で5・8度、敦賀市で9・1度、美浜町で8・4度と観測史上2番目の暖かさになり、福井市の7・5度と同市越廼の9・5度は4番目に高かった。勝山市と大野市は平年値を2度以上上回った。

 12月11日には低気圧が南から暖かい空気を運んできた影響で気温が上昇。最高気温は大野市で22・0度、勝山市で21・1度、美浜町で20・1度を観測し、それぞれ12月史上最高となった。

 雪も降らず、大野市は17日に降雪量4センチを観測したのみで、12月の1カ月の平年値95センチを大きく下回った。南越前町今庄の降雪量も17日と29日に計7センチと、平年値に比べ74センチ少なかった。ともに12年ぶりの積雪のない年明けを迎えた。

 福井市は12月4日の初雪から降雪がなく、梅の開花は平年の2月27日より1カ月半以上早い記録となった。

 同気象台によると、向こう1週間は気圧の谷や寒気の影響で、9日から雪の降る可能性がある。ただ、担当者は「しばらくは冬らしい天候になるが、全体的には暖かい冬になるだろう」と話している。

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